ドラッカー。制約条件の理論。その日常への応用など。

at 2004 06/11 22:57 編集

住民税を納め、国民年金
収め、社会保険料を納めなくては
ならない。

そうすると空手を習うどころか、
赤字になってしまう可能性すらある。

そこでフリーソフトの家計簿を
ダウンロードして記入していくことにした。

そうして金銭の流れを徹底管理する。
今までの経験から言うと、ある程度の
お金が貯まると、不思議なことに
避けられない出費が重なり、
貯金がなくなってしまう。

しかし、友人に五千円くらいづつ
借りたことしかないから、返済できない
ほどの大きな赤字もまた、経験したこと
がないのである。

多分、お金があれば、その何割かを
自由に使うという癖がついているので、
お金が余ればその分貯めることができて
いない。

だから徹底管理する必要がある。

時間、お金はかなり基本的な資源であり、
制約条件である。体力もまた、
制約条件である。

制約条件とは、全体の成果を制約する
条件のことだ。たとえお金や時間が
有り余っていても、体力がなければ、
成果は上がらない。

この場合、体力が足りないことが
問題なのに、お金や時間を
がんばって増やしてもぜんぜん成果は
あがらない。
逆に体力がつけばついただけ、全体の
成果が上がる。

仕事の成果など、体力が占める
割合などごく一部に過ぎない。
過ぎないが、その一部が
制約条件になっているときは、
その一部が全体の成果を決めるのである。

ところが、じゃあ体力をつければいいのだ
と、体力だけを増強しても
あるところで成果が上がらなくなり、
場合によっては下がることもある。

それは何故か。制約条件が
体力から別の条件に移動したのである。

体力がある。時間もある。だが、
お金がない、という状況になったり
しているのだ。

だから、ただ体力を増強すればいい
時は終わり、新たな制約条件を探し、
それの克服に努力をしなければならない。

僕の場合、まず時間を管理して、
勉強時間と体力増強をはかった。
そうしないと何もできない状態だった。

だが、体力が回復して空手もやりたい、
たくさん英語の本を読みたい、
しかし、お金がない、という状況に
なってきたのだ。

急に収入を増やすわけには行かない
以上、無駄な支出をカット
するべきだろう。

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今日は鍛錬メニューをこなす。
ただし、順番をドイツ語フランス語
英語にしてみた。
筋トレはつま先立ちを繰り返す
独自の方法。

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ドラッカーの本を読み、ゴールドラット
博士の本を読み、マネジメントの
面白さに気がついた。

ドラッカーの本はゴールドラット博士の
本を読むことで、その真意がより明瞭に
なると思う。
ドラッカーの「強みに力を入れよ」
「時間を管理せよ」「境界条件
明確にせよ」等々のアドバイス
それぞれ見事に制約条件の
理論によって体系付けられる。

デカルトの分割枚挙通覧総合などの
思考を明確にする原則なども
それによって理解できると思う。

しかし、制約条件の理論も、
根幹は驚くほどシンプルな
イデア(だからこそ明確な
理論として思い至りにくい)だが、
それを実践するのが難しい。

まして経営などの具体的目的
がはっきりしている事象ではなく、
日々の生活を向上させようと
思うとき、いったい何が制約条件で、
その成果をどのように評価算定
すればいいのか、話は混沌としてくる。

これも制約条件の理論が
指摘しているのだが、努力が報われず
むしろ事態を悪化させる方向に
費やさされるのは、成果を評価
する基準が不適切であるために起こる
場合が多い。

大量生産の工業時代に形成された
コスト会計の評価方法は、
現代の経営にはそぐわないものだが、
それに従うことによって、
大きな損失を企業は生み出している
という。

日常に置き換えてもよい。
体力の増強法の評価基準を
その満足感、充足感に置いたら
どうだろう。ストレッチをしているとき、
痛いのを我慢して伸ばした後、
がんばったなあ、という自己満足が
生まれる。
あるいは汗だくだくになるまで
スクワットをしたとき、自己満足が
生まれる。

しかし、そういった評価方法で
運動を調節していけば、
早晩オーバーワークになって
体を痛めてしまう。

具体的な努力以前に、
努力を適切に評価する方法を
確立すべきだ。そして
その確立ができたときには、
半分の仕事を終えていると言ってもいい。

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以前の自分に足りないもの、
根本の制約条件は圧倒的に
時間であった。食事時間。睡眠時間
。そういう生物的に必要な
ものを満たせず、あらゆることが
そのせいでうまくいっていなかった。

現在時間をある程度生み出すことが
できた。そこでそれによって、
体力を増強した。

体力の増強は維持していかなければ
ならないが、それによって生活
全体の満足が向上する段階は
終わったといえるだろう。

そう考えたとき、お金という
制約条件に取り組む
べきだと思い至った。

強くなりたい日記のみならず
お金貯めたい日記が始まるのである。

新たなる冥府魔道へとあてもなく
突き進むのだ。