ホーソン実験を思い出してみた
よしもと氏、バイトの子、店長、みんな不快な結果になってしまって、哀しいエピソードですよね。
本来の理想形は、変化球投げてくる客には、千空さんの書かれたような、こちらかも仕掛けるという対応が一番いいんだと思います。
でもちょっとひねくれて考えて見ると、実は店長はお店の売り上げを真剣に考えていないのかも、と、うがった見方も可能かなと思ってます。
経営学の教科書に必ず出てくる「ホーソン実験」というのがあります。
その中で、工員たちの中にある暗黙のルールというのが明らかにされました。
・汝、働きすぎることなかれ→一人が突出して良い成績を上げると、他の人も全力でやればもっと働けることがばれちゃうから。
・汝、怠けすぎることなかれ→他の人の負担が増えるし、上から目をつけられて怒られるから
・汝、秘密を漏らすことなかれ→上に現場の情報は必要以上に伝えるな。
もう完全に事なかれ主義というか、その日その日をやり過ごしていこうという態度ですね。志高いAGORIANの対極にあるような態度であります(笑)
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何が言いたいのかというと、店長個人にとっての短期的利益と、お店の売り上げを上げるというチェーンの目的が完全に合致していないために、ホーソン実験で明らかになったような「現場の事なかれ主義」が店長を支配していたのではないか、ということです。
「いいよもう、二三千円売り上げが減っても、それは会社の上部には店長の俺の責任としては見えない。でも、うるさい客が長くい続けて無茶を言ってきたり、クレームをつけてくるほうが俺には損だ。なんか話がこじれれば、本部に報告されて起こられるかもしれない。ったく、バイトの餓鬼も、責任も取れないくせにいきがってよけない事してんじゃねえ!」
という考えがあったのかもしれないです。だから、あえて不快な思いをさせて吉本氏をさっさと帰らせてしまった。そして、残念な事に、よほどのことがない限り、チェーンの居酒屋はほぼ立地と競合店の近さで、売り上げが保障されてしまうという現実もあるのかもしれない・・・
これは全て私の推測といか空想なので、だからどうだとは言えないんですが、なぜを五回くりかえす、で「どうして店長は頭が硬かったのか」と考えてみた次第です。
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日記では、よしもとさんを主に批判してみたので、今度は店長さんを批判してみました。
もし、自分がチェーンのエリアマネージャーだったら、消極的な店長、事なかれ主義な店長をどう指導するか、とか考えて見るとなかなか難しいです。