手塚治虫な夢

at 2004 06/08 10:01 編集

昨日は、竹本健治
ウロボロスの基礎論」
をだらだら読む。

数年ぶりに読み返したが、
日本のミステリ作家に
関心がなければ、面白くない
作品だろうと思う。

あと五十年もすれば、
過去の風俗に関心を持つ
人々が、面白がって読むかもしれないが、
微妙に古い今では、
あまり関心がもてない。

私は友人の持っているミステリを
何冊か借りて読んでいるくらいで、
ミステリ作家の名前を知っている
くらいなので、まだちんぷんかんぷん
にはならなかったが、結局は
内輪受けの作品に思える。

文芸サークルなどにおいて、
部員をモデルにした小説が
受けるのと同じレベルだ。

でも、だらだらよむのに
ちょうどいい文章でよかった。

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今朝は少し面白い夢を見た。

戦争をしているソ連のような
町で、妹とはぐれ、ストリートチルドレン
のようになる。
もちろん、容赦なく大人たちの気まぐれ
で子供は射殺されたり、餓死したり
するのだ。

ある少女は若い軍人に気に入られて
助かるが、逃げ出そうとすると
どこからともなく「死んだような人々」
が現れて、彼女は逃げ出せない。

子供たちは、とにかくモスクワに
行こうと思い、町に来た機関車に飛び乗る。
もちろん連結部などにしがみつくので
あって、料金など払わない。

自分は機関車の先頭は蒸気で
熱くなるだろうからと
後ろのほうに飛び乗る。

機関車には、病気で死にかけている
昭和天皇が乗っていた。

昭和天皇は日本の終戦後の
利権をめぐってソ連にまで連れて
こられたのだ。

日本では、昭和天皇の親族を
擁した一派が策動している。

昭和天皇が死ぬ前に、
遺言をテープに残すよう
機関車に乗っている軍人には
命令があるのだが、
昭和天皇は「いじいじとした
うわごとのような英語」を繰り返し、
ろくなテープが録れない。
(だんだんこの辺から手塚治虫漫画の
ようになってきて、いる)

さらに、この期に及んでも
ソ連に降伏するのではなく、アメリカに
降伏するべきだという軍人が
日本から来ていて、昭和天皇に、
「日本は降伏し、アメリカの一つの
州になる」と言わせたがっている。

そして、彼は機関車に隠れている
子供たちを組織してテロリストのグループ
を作るのだが、それはまた続きの話し、
という夢だった。

夢だから荒唐無稽なのだが、
夢の中では、手塚治虫でまだ読んでいない
漫画があるなんて、と面白いなあ
と感心していた。

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