オ 踊るポンポコリン

at 2004 01/21 09:50 編集

もう、若い方は知らないかもしれないが、
昔、ちびまるこちゃんという
マンガが流行った。

アニメ化もされ、その主題歌も
ヒットした。

その主題歌はちびまるこちゃんの作者
さくらももこが作詞したのだが、
今思っても、なかなかいい歌詞であった。

さびが、「ピーヒャラピーヒャラ
パッパパラパー」というもので、
歌いだしは、『なんでもかんでもみんな
踊りを踊っているよ』である。

全体として受ける印象は、
個々のフレーズには意味があり、
決してふざけている印象ではないが、
全体として整合的なメッセージが
あるわけでもない。

かといってでたらめを並べたという
印象もない。

論理的整合性はないが、なんか
一貫したものがあり、だから覚えやすいのだ。

こういったものは、なかなか生み出せる
ものではない。

生み出しつづけることはもっと容易ではない。

一旦成功してしまうと、自分自身で、
びっくりして、思わず反省してしまうのだ。

もう一度、同じような傑作を、と
身構えてしまう。

しかし、そもそもが身構えず、適当に
つくったからこそ、生れた作品なのだ。

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自分に与えるべき規律として、
明快なモデルを持たないようにすること。

社会は複雑であり、世界の構成は
もっと複雑だ、

明快なモデルは、みたいものをみる
ことにつながる。(思考の経済原則)

年をとったら駄目になるかもしれないが、
少なくとも四十まで、明快なモデルを持たず、
社会の複雑さに付き合おう。