SAPIOの学長の記事



今日立ち読みしたSAPIOの大前先生の記事はなかなか刺激的でよかった。

以下、記憶を整理しつつ自分なりの印象を付け足してみる。もちろん、気になる方は直接SAPIOを立ち読みしていただきたい。

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よほどのことがない限り、日本の経済規模は、2.3年で中国に抜かれる。すでに中国は第三位のドイツに肉薄している。1989年には中国は日本の九州程度のGDPしかなかったのだから、この二十年の中国の躍進振りと、日本の停滞振りがわかるというものだ。

北京オリンピック後に、中国がクラッシュすることを期待する向きもあるが、それで困るのは日本自身に他ならない。現在日本の昔栄えた機械工業が栄えているのは、中国の好景気に支えられている「特需」に過ぎない。それが崩れたら日本は大変なことになる。

今後の世界は、EU、中国、インド、アメリカの四強がしのぎを削る世界になる。日本がその中で経済規模を無理に誇ったり、逆に卑下しても仕方がない。

日本は長い間、中国の10%程度の経済規模であり、それが逆転したのはこの140年間だけである。アメリカとカナダなど、経済規模が大きく異なる国はたくさんあるが、だからといって経済規模が小さい国が自分を卑下したりすることはない。日本もそういうくだらない価値観を捨て去ったらどうか。

日本の労働人口はこんご毎年80万人づつ減っていく。だとしたら、中国を敵視したりするのではなく、徹底的に利用する「お客様」として捉えるべきではないのか。

アメリカは人種構成も複雑な上、過度な訴訟社会であるが、日本は長い年月をかけて努力し、アメリカ市場を開拓してきた。それに比べたら中国市場は難易度が低い。

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よく世界第二位の経済大国と言ってきましたが、とうとう中国に抜かれる日まで秒読みになってきたわけですね。中国は、人口が日本の十倍もあるわけで、全体が少し豊かになっただけでも規模がすごく大きくなるわけです。

そういう国に大量のODAをつぎこんだりしているおかしさ、というのは当然あるわけですが、それもまた、ささいな論点という気がします。

要するに好きとか嫌いとか以前に、どうしたたかに相手を利用するかというマインドを持つかどうかのほうが、大きな論点じゃないだろうかと思うんです。

ネット上で中国嫌いな方の発言が多いのは結構ですが、逆に中国から儲けるという発想がネット上ではあまり見ない気がします。

中国という、世界中から叩かれている国、たたきどころはたくさんあるし、日本も毅然とした態度で批判すべきところをどんどん批判していくべきです。

でも、それに終始ししてしまったら、ちょっと前向きじゃない気がするんです。学級委員というか、姑根性というか、なりあがりの田舎ものの嫁の欠点を見つけては喜ぶ自分自身は老いていくだけの元主役、って感じ。

違うだろ、日本にはもっと可能性と明るい未来が(がんばれば)あるはずだろ!!

個々の論点について反論があるわけじゃないんです。

変なたとえかもしれませんが、全国に君が代反対の教師って腐るほどいると思うんですよ。自分もそうでしたが君が代反対の生徒も。なのに多くの教師は分散して体制に依存しながら野党精神で批判ばかり。

どうして一つくらい、そういう教師が集まって新しく学校を作らないんでしょうかね。公立学校がアカイ人たちに支配されてしまうというパターンはあっても、共産党が学校を作るって話聞いたことないです。ひょっとしたらあるのかな?聞いたことないけど・・・。

積極的に何かを生み出して、世の中変えていこうという発想と能力(マネジメント力)がないんだと思うんです。そこが昭和的価値観と平成的価値観の対比でいうところの「昭和的」なところじゃないかな?

つまり、何が言いたいのかというと、特亜嫌い、とか言っている「だけ」の人たちは、メンタリティー日教組というか野党精神に近いんじゃないかな〜と。そりゃそうかもしんないけど、そうやって外国を嫌うだけじゃ日本は前向きに発展しないんじゃね?と、私は言いたい。

外国を無理に好きになる必要はない、嫌いなら嫌いで結構。

でも俺は、好き嫌いを超えてもっとタフに広い視野と野心を持って、勃興する中国にインドに(あるいはグローバリゼーションだの少子高齢化だの自分ひとりじゃ相手を変えられない大きな変化に)相対していきたい。