12・25 ドイツ語の多読・分娩法、陸上競技、救急医療・悪知識のサイト 2004-12-25 22:14:23

特に何をしたわけではないが疲れている。おそらく気が緩んで今までの疲れが意識化されたのだろう。「カントの自我論」の姉妹編である「時間論」を引っ張り出してきた。今読んでいるペンギンリーダーズを読み終えたら、こちらを読み返そうと思う。

英語の場合は多読用の教材が豊富にあるが、ドイツ語フランス語ではそうも行かないと思う。文法の勉強は無用、多読が一番という説だけでは、どうもやっていけそうにない。

かといって、正直申し上げて文法をやって、単語を暗記する方法での勉強もうんざりだし性格的に続けられない。どうしようか今考えている。

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今日テレビを見ていたら、分娩台に女性が仰向けになり足を開いて出産する方法は、産道が上向きになり、女性が強くいきまなければならず苦痛が大きい方法だという。

どうしてそんな方法がこれほどまでに普及したのか。それはGHQの方針で、産婆による自宅出産を、病院で産科医が立ち会うように変えろと指導がなされた結果だという。

ほんの少しだが、苦痛の少ない分娩法を日本に普及させようとしている産科医もいる。そういう男性の産科医が、「痛みが少ないと、陣痛促進剤をすぐ注射してわざわざ子宮を収縮させる。こんなことってありますか、ほとんど拷問ではないか。」という趣旨の発言をしていた。

それを見て、似た話を思い出した。昔ある高名な外国の指導者が日本に来て指導をしたという。そのとき通訳の誤訳して、とにかく腿を高く上げ、地面を強くけるという走法が日本に定着してしまったという。

私はGHQやその外国の指導者はまったく善意でしたことだと思う。特に分娩法については、アメリカの当時はやっていた学説を指導したのであって、現在は大きく批判されているというが、それでもアメリカは善意だったのだと思う。

問題は分娩法や走法(しかもそれは誤訳から生じた誤解だったという)を後生大事に半世紀守り続け、不要な苦痛を産婦に与え続けている日本であろう。馬鹿の一つ覚えとはこのことである。

もちろんマスコミは誇張して報道するものだし、陸上競技の分娩法についてもまったくの素人なので、僕の理解は間違っているのかもしれない。しかし、ありうることだと思う。

自宅出産や新しい方法を導入すると、既存の産科医が既得権を侵害されたと感じるからでもあろう。いったんギルドが結成されると、ギルドはひたすら自己保存のためにだけ活動する。

これもガイアの夜明けでやっていたと思うが、アメリカの進んだ救急医療を学ぶためアメリカの救急救命士を呼んで教わろうとある医師が提案したら、地元の医師会が猛反対しているということがあるらしい。こういう話にうんざりしてくる。

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しかし、こういう事情は日本だけに限らないことだろう。どこでも社会の進歩を妨げるような団体はある。問題は、妊婦やその地域の住民が、新しい方法、もっと優れた方法があると知らされていないである。外国で出産した人や英語が出来る人は確実にいたと思うし、産科医だって国際的な文献を読んでいるのに、広くアピールしなかったのだろうか。あるいはしても成功しなかったのか。そういう情報を広げる手段が限られていたからでもあるだろう。

しかし現在は、少なくともテレビでやることでこうした分娩や陸上競技、救急医療について全然関心も知識もない人が、おかしい、問題があると知ることが出来る。今ではインターネットもある。関心のある人に、違う選択肢があるとアピールすることももっと容易に出来るだろう。

だから、何かをやろうとしている人には、少しはやりやすい世の中になってきていると思う。日本の生活の質が、そういったこまごまとした意味で向上するといいと思う。

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僕も英語がもう少し出来るようになれば、海外の翻訳されない作品を紹介するようなサイトを作りたい。そして間違ってのぞきに来た少年少女を堕落の道へ、トーイックなんかやらなくていいから、とにかく英語の勉強をして英語の本を読もうぜ!と誘いたい。ラブクラフト、ホジスン、ポーにダンセイニ、みな真性の気違いだぜ!悪性の知識を授けてやりたい。

十八禁サイトにしよう。別にエロイのではない。子供にはくだらなすぎて毒なのだ。としておけば、みんな見にくるのではないか。ポルノどころではない悪知識を詰め込んだサイトだから当然の措置である。そんなサイトがあれば私が見たいわ。

そうやって少年を悪知識のための英語に誘い続けたら、そのうち日本人でありながら英語で小説を書くような人も出てくるに違いない。そしたらもっと世の中楽しいと思うがどうか。